こんにちは、防府市の主婦なんたんです^^
先日、下松市にある花岡八幡宮を訪問してきました。
ネットの画像を見て、訪問してみたいと思った花岡八幡宮。
実際に訪問して、神社に詳しくないわたしでも、こんなに素晴らしく歴史もある八幡宮があったなんて!と感動しました。

なんたん
なんたん
ぜひご紹介したい!地元以外の方にもご参拝してほしいな

そこで今回は、花岡八幡宮の歴史や駐車場の場所、境内の様子や見どころをご紹介します。

花岡八幡宮の歴史、ご由緒

【随神門】

古くから旧山陽道(昔の国道のような道)の宿場町として栄えた下松市花岡。
江戸時代には地域の行政の中心地で交通の要衝でもあったため、大名や役人が宿泊するお茶屋も設けられていました。

中でも花岡八幡宮の歴史は古く、社伝によれば、和同2年(709年)に豊前国(現在の大分県)宇佐八幡宮の分霊をお迎えしたと言われています。平城京(710年)と同じぐらい古い歴史があるとは、驚きですね。

【随神門の天井には馬の絵が】

花岡八幡宮は、かつては社坊(神社の世話をするために神社の中に作られた寺)を9つも持つほどの大社だったそうです。
9つの社坊のうち、閼伽井坊(あかいぼう)だけが石段の左側に現存しています。

つぶた
つぶた
神社の中にお寺があるって不思議だね
なんたん
なんたん
昔は神仏習合と言って、神さまと仏さまがひとつになった考え方があったのよ。
明治時代に禁止されて別々になったの

【江戸時代、文化文政期に再建された拝殿】

古くは、東大寺再建を任された重源上人によって社殿が再建されたことに始まり、大内氏第16代義隆による社領の奉献、豊臣秀吉による朝鮮出兵前の戦勝祈願、毛利氏による5度にわたる社殿の修復が伝えられています。
たくさんの武将の信仰を集めた、由緒ある神社なんですね。

なんたん
なんたん
八幡様は武運の神様として、多くの武将に信仰されていたんですよ

【拝殿となりにはたくさんの絵馬が】

武運のほか、安産祈願や合格祈願、交通安全、開運厄除、病気平癒など、八幡様には幅広いご利益があるとされています。

花岡八幡宮の文化財

閼伽井坊多宝塔(あかいぼうたほうとう)

境内にある多宝塔は、藤原鎌足が建立した16ある多宝塔のうちの一つと伝えられ、現在のものは、室町時代中期から後期に再建された塔です。
塔の高さは13.5m。須弥壇にはご本尊として、真言宗の教主、大日如来の像が安置されています。

多宝塔は真言宗でよく見られる仏塔の形式のひとつ。
下の層が四角形で、その上に円形の層が重なり、四角く大きな屋根を有しています。

つぶた
つぶた
よく見たらくびれがすごいね!

なんたん
なんたん
確かに(笑) 多宝塔は国の重要文化財に指定されているんですよ

願かけの御神馬(しんめ)

本殿の左側には、文化3年(1806年)に奉納された、銅で造られた神馬が。

この神馬は、下松市の有形文化財に指定されています。
案内板によると、この神馬は金毘羅宮にある神馬の兄弟馬とのこと。

なんたん
なんたん
この神馬は牡馬で、止まった姿をほぼそのまま鋳造しているんですって

破邪の御太刀(はじゃのおんたち)

宝物殿には、全長4m65cm、重さ75kg、日本一の大きさといわれる「破邪の御太刀」が所蔵されています。

太刀は、1859年の花岡八幡宮鎮座1150年の式年祭に合わせて奉納されました。
幕末の動乱の世に活動する志士たちを後押ししようと、氏子たちが刀鍛冶に制作を依頼したもので、太刀で邪気を払い明るい世の中を築こう、という願いが込められています。

つぶた
つぶた
制作に1トンもの砂鉄を使い、冷やすのに川の水をせき止めたそうですよ

下松市の有形文化財に指定されており、ふだんは一般公開されていませんが、11月3日に開催される稲穂祭で一般公開されています。

絵馬

縦183cm、横384cmの絵馬で、寛政9年(1797年)徳山毛利藩の絵師、南陵朝倉光世の作。
当時の御神幸の様子がくわしく描かれている貴重な資料です。

市の有形民俗文化財に指定されており、こちらも宝物殿に所蔵され、一般公開されていません。

宝物館の文化財を拝見するには

その他、鰐口、文書などが宝物殿に所蔵されています。
宝物館の観覧は、事前に社務所または、下松市観光ボランティアの会にお問い合わせください。

下松市観光ボランティアガイドの会(下松市観光協会内)
下松市中央町21-3
TEL: 0833-45-1541

御朱印、御守の受付は

お札や御守、御朱印などは、社務所にて通年頒布しています。

社務所は拝殿から階段を下った右手にあり、インターホンを押すと対応してくださいます。

拝殿の前の建物に、お札や御守の一覧表が貼ってありました。
たくさんの御守やお札をが揃っているようですね。

花岡八幡宮 場所や駐車場は

花岡八幡宮は国道2号線、花岡交差点を岩徳線方面に曲がり、道なりにまっすぐ行ったところにあります。
ちょうど突き当りです。

参道入口の近くには駐車場がありませんが、よく見ると、「車参道入口」と書かれた案内板があります。
看板の矢印に沿って進んでください。

参道入口を右に曲がると、今度は左側に大きめの看板があります。
矢印に沿って新しめの住宅街の中を進んでいくと、左に急カーブした、境内の駐車場への上り坂があります(案内があるのでご安心を)。

※写真は帰りに撮ったので下り坂になっています。

境内に続く道は離合できない細い道です。
大型車は通れませんので、お問い合わせくださいとのことです。

駐車場は30台程度停められますので、特別なことがない限り満車になることはないと思います。
もしも駐車場が満車の場合は、花岡祖霊社の駐車場を利用できるそうです。


駐車場から境内に出られる場所は、ちょうど多宝塔あたり。
山門や社務所などは、そこから階段を下った場所にあるので、少し階段を降りるようになります。

正式に参道入口からお参りすると200段の石段があり、ご高齢の方や体調のすぐれない方はかなり大変です。
無理のないようにご参拝ください。

花岡八幡宮 詳細

【拝殿前からは瀬戸内海が見えます】
所在地 下松市末武上400
問い合わせ先 TEL 0834-44-8570(社務所)
受付時間 9時~16時半
アクセス 山陽自動車道徳山東ICから車で10分
JR岩徳線周防花岡駅から徒歩で約10分
駐車場 およそ30台
トイレ 境内にあり
その他 駐車場から拝殿までは階段のそばにスロープのような坂道あり(ちょっと急かも)
公式サイト 花岡八幡宮 

まとめ

下松市の花岡八幡宮をご紹介しました。
多宝塔や立派な拝殿、随神門など、見ごたえがたっぷりの八幡様。
こんなに歴史の古い神社が下松にあるなんて全く知らず、行ってみて本当に感動しました。

周辺は昔の街道沿いの雰囲気が残りながらも、新しい住宅も多く立ち並び、新旧が入り混じる町並み。
その中で八幡宮の境内は静寂で厳かな雰囲気が漂う、まるで結界のような空間でした。

わたしは駐車場から入って随神門まで石段を下りて参拝しましたが、今になってどうして参道の入り口まで戻って参拝しなかったんだろう・・・とかなり悔んでいます。
はじめて参拝される方には、大変ですが、入口に戻って参拝されることをおすすめします。
もう一度、今度は入口から閼伽井坊などをしっかりと確かめて参拝したいです。

ぜひ、下松に行かれることがあれば、歴史と由緒ある花岡八幡宮にお立ち寄りくださいませ。